地中海・スエズ運河・紅海クルーズ
RCL Quantum of the seas 編
バルセロナ、ローマ、ナポリ、アテネ、スエズ運河、アカバ&ドバイ
アカバを出発してあとは最終寄港地のドバイへ向かうだけとなりました。
しかしそれは海賊の出るイエメン沖のアデン湾海域を通らなければなりません。
船内テレビではキャプテンがこの海域を通る際の注意点などを繰り返し説明していました。
本船は海面からの高さもある上に、速度も速い状態で航行するため小さな船を横付けして
海賊が乗り込むのはかなり大変ですというか不可能に近いです。ですが、標的になることは避けなければいけませんので。
特にアデン湾沖は国際推奨航路(IRTC「International Recommended Transit Corridor 」)を通り、
しかも夜間は極力照明を外に海側から見えないような措置を取ることが求められました。
乗客は船室内のカーテンをきっちり閉めて、明かりを外に漏らさないようにクルーからも言われました。
実際の灯火管制の様子はこんな感じです。
下の写真は若干画角が違いますが、同じソラリウムを夜に撮影したものです。
↑↑写真左は灯火管制前の様子。 写真右は灯火管制中の様子です。
こんな状況でもソラリウムのBarはちゃんと営業していました。
プールサイドもこんな感じの明るさです。上の写真も右側部分は暗いと思いますが、
この右側が海側となります。なので船体中央部分は明かりを残しながら、外側の照明は極力落とす形でした。
ドバイまで数日間このような対応が続きます。
夕方にブリッジからアナウンスがあって、もうすぐ同僚船のラプソディ・オブ・ザ・シーズとすれ違うとの報告がありました。
右舷側に出て、しばらく見ているとラプソディが見え始めて、そのすれ違いざまにお互い汽笛による挨拶が行われました。
向かいの船からはたくさんのフラッシュが焚かれていました。
ラプソディは私たちとは逆向きにスエズを通過していくのでしょうね。
終日航行中のクアンタムはTwo70°でクッキングショーが行われました。
IZUMIとWonderlandとJAMIE'S ITALIANのレストラン担当シェフがそれぞれの料理を数品実演してくれました。
実演後には試食が配られました。
また乗船当初は工事中だったCoachのショップが航海の終わり際になんとかグランドオープンとなりました。
その際、キャプテンやショーディレクターによるテープカットが盛大に行われました。
IRTC航行中に海の方を見ると、遠くに薄らと軍艦のシルエットが見えていました。
クアンタムは他船よりもさらに中央側を航行していたのですが、ちゃんと守られていることが分かりました。
対海賊作戦に参加されている各国護衛部隊の方々に感謝! 大変でしょうが、がんばってください!!