世界有数の国際的なプレミアムクルーズラインであるプリンセス・クルーズは、
シェフのルディ・ソダミンが同社初のキュリナリー・アートのトップに就任することを発表しました。
ソダミンはホーランド・アメリカ・ラインのマスター・シェフとして引き続き職務にあたり、
さらにプリンセス・クルーズの料理部門の責任者として新たな役割を担うことになります。
ソダミンは、これまでキャリアを通じて、料理に革命をもたらし、
クルーズ業界における高級レストランの認識を高める原動力となってきました。
国際的に著名な食の権威でもある彼は、世界中の海で働くシェフの中で最も高い評価を得ており、
ホスピタリティ業界で最も革新的な活動家、そして影響力のあるシェフの一人として
広く知られています。
最近の功績としては、ホーランド・アメリカ・ラインの3隻で
「ルディーズ・セル・ドゥ・メール(Rudi’s Sel de Mer)」を立ち上げ、
大成功を収めたことが挙げられます。
また、カーニバル・クルーズ・ラインは、このレストランのコンセプトに感銘を受け、
2021年8月に就航したエクセル・クラスの新造船「マルディ・グラ」のために
「ルディズ・シーグリル(Rudi’s Seagrill)」の立ち上げを依頼しました。
ソダミンは、オーストリアのバート・ミッテルンドルフにあるクアホテル・ハイルブランで
厨房見習いとして14歳でキャリアをスタートしました。
その後23歳でノルウェージャン・アメリカン・クルーズ・ラインの客船ビスタフィヨルドの料理長に
任命され、クルーズ業界で最年少シェフとしてその職務にあたりました。
また、26歳で、洋上最年少シェフとしてクイーン・エリザベス2(QE2)の
コーポレート・エグゼクティブ・シェフに任命されました。
1990年代、彼の指揮の下、歴史あるキュナード・ラインが提供する食事は、
世界一と広く賞賛されるようになりました。
キュナード・ラインで12年間、フード&ビバレッジ部門のヴァイス・プレジデントおよび
コーポレート・エグゼクティブ・シェフを務めた後、ロイヤル・カリビアン・クルーズ・ラインで
フード&ビバレッジ部門のディレクターおよび料理における広報担当を務めました。
在任中には、50カ国から集まった国際的な料理チームを作り、
ブランド初のテストキッチンを立ち上げました。
ホーランド・アメリカ・ラインでは、革新的な伝統を引き継ぎ、同ライン初の料理評議会を設立し、
会長としてホーランド・アメリカ・ライン料理芸術センターを運営しています。
さらに、ホーランド・アメリカ・ラインの全料理スタッフの専門的な能力開発を推進し、
フィリピンのマニラにある宿泊型料理トレーニングセンターの開発と立ち上げを主導し、
カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(Culinary Institute of America)と協力して
専用カリキュラムを開発しました。
ソダミンは、権威あるレストランガイト「ゴ・エ・ミヨ(Gault & Millau)」で、
1998年に船上レストランとしては初めて、また洋上レストランとしては唯一となる17点(20点満点)の
評価と3トックを獲得するなど、数多くの評価を得ています。
また、14冊の料理本を執筆しており、最新作は2021年出版の
「ルディーズ・セル・ドゥ・メール:シーフードを愛するために(Rudi’s Sel de Mer: For the Love of Seafood)」です。