小太郎の独り言
2003・4・24 更新
Canopus EDIUSがNAB2003で発表され、まもなくEDIUSの日本語版が
発売される事はご存知と思います。
4月19日にカノープスビデオサロンにて日本語版EDIUSのデモンストレーションが
行われましたので、実際に見てきた印象などを交えながらご報告します。
EDIUSはアメリカのカノープスサイトにおいてはすでに発表になっており
ある程度の情報はそこから知る事が出来ていました。
今回発表された日本語版はまだ開発途中のバージョンで行われたので
一部英語表記なども残っている状態でしたので最終バージョンで
変更されるかもしれない事を始めに断っておきます。
デモンストレーションは1回30分で2回行われたのですが
会場では2台のプロジェクターを用いてデュアルディスプレイの状態で
起動した状態から始まりました。
EDIUSの概観は今までのXXEditシリーズと異なることが最初の印象でした。
最初はEDIUSの各コンポーネントがフローティング構造をとっているという説明から
始まりました。それぞれのコンポーネントが、編集者の使いやすいように
レイアウト可能で自由度の高さが魅力でした。
ただ、シングルディスプレイでEDIUSを使用した場合かなり手狭に感じるかもしれない
という不安は少し感じました。
このことは私が購入後にレポート予定ですのでご期待ください。
次に編集トラックについてですが、映像トラックの追加、タイトルの追加
音声トラックの追加全てにおいて無制限に追加可能となりました。
もちろん処理はCPUに依存しますが、高速なCPUを使うと恩恵が増す事間違いなしです。
また、Premireなどではすでに可能でしたがXXEditでは無理だった透明度の
設定などが自由に行えるようになっています。
また音声波形もタイムライン上で見る事が出来る為、便利になりました。
タイトルの作製は、EDIUS用にチューニングしたInscriber社のTitleExpressを
使用することになります。そのためタイトルを作製するたびに
保存すると言う動作が必要ですが、慣れれば問題ないでしょう。
便利な部分としてはTitleExpressで作製したタイトル位置を変更したい場合
再度TitleExpressを起動しなくてもEDIUS上で位置変更が可能となっています。
今までXXEditシリーズで使っていたタイトル編集機能は登載されなくなりました。
EDIUSは作業に必要なマウスのクリック数を出来る限り減らすように
考えたとの説明があり、確かにアプローチの仕方によっては少なくなるだろうな
という印象を受けました。
他にはStormEditなどはカラーコレクションでホワイトバランスとブラックバランス
の補正が出来ましたが、EDIUSではそれに加えてグレイバランスの調整も可能となりました。
これでより細やかな調整が可能になると思います。
30分と言う短い時間でしたので、あっという間に終わってしまいましたが
EDIUSは購入して使ってみようと思える魅力を持ったアプリケーションに
仕上がっていると思います。
正式版は5月末頃発表との事でしたが今からとても楽しみです。
価格は定価59800円の予定であるとのことでした。
最後にEDIUSとはEDIting Ultimate Systemの略称だそうです。
これからもCanopusの編集製品に期待しながら終わりとします。
過去の独り言はこちら